「moron」という侮辱的な表現をよくアメリカの映画やテレビドラマで耳にします。基本的に「moron」は「頭がよくない」という意味で使いますが、多くの場合、馬鹿馬鹿しい行動をやっている人に対して使われます。女子中学生や女子高生はよく男子生徒を子供っぽいと思っていて、男子生徒に対して「you are such a moron」としょっちゅう言います。「moron」は女性に対しても使えますが、やはり「moron」は男性の馬鹿馬鹿しい行動を侮辱するのに、ぴったりです。ちなみに、「moron」と言う時には、たいてい「such a」を付けます。
(皆さんが英語の発音練習が出来るように、例文を読み上げて、録音しました。録音したファイルは以下にあります。)
1. What are you doing? You are such a moron.
ねえ、何してんの? あんたは本当に馬鹿ね。
2. My brother is a complete moron. Yesterday, he tried to drink milk with his nose.
私の弟は本当に馬鹿だよ。昨日、鼻で牛乳を飲もうとしたの。
「馬鹿馬鹿しい」を意味する「moronic」という形容詞もあります。「moron」は若者がよく使うスラングなのに対して、「moronic」は通常の言葉で、文学にも出てきます。
3. His moronic behavior stained the reputation of our firm.
彼の馬鹿馬鹿しい行動はわれわれの会社の評判を悪くした。
従来、「moron」は医療用語で、8歳から12歳までの精神年齢を持っている大人という定義でした。いうまでもなく、現在は医師は「moron」を使いません。「moron」以外は医療用語がスラングになったケースを思い出せません。「moron」は面白い言葉でしょう。
such a moronは日本語で言う「馬鹿みたい」とちょうど同じですね
「医療用語がスラングになった例」でしたら、「idiot」があったと思います。