アメリカやイギリスでは、日本についての面白い誤解が沢山あります。今日僕が読んだ、イギリス人の教授が日本人の居眠りについて書いた記事は特に面白かったので、そこに書かれていた誤解をリストアップしてみました。BBCの睡眠についての記事
日本人の居眠りについての記事は、上記のサイトのページの下の方にあります。
- 日本の会社のミーティングや国会では居眠りが認められています。
- 多くの日本人は、自分が睡眠時間を削ってまで仕事をしている、全力で取り組んでいる、というのをアピールするために、会社で居眠りをしてしまったふりをします。
- 居眠りは男らしい行動です。
- 会社での立場が上の人と下の人は居眠りが出来ますが、中堅の社員は出来ません。
僕は最初、この教授が書いた記事を半分信じて、「おお、やった!これから会社で居眠りができる!」と思いましたが、実際そうではないようですね。この記事を鵜呑みにして日本の会社で居眠りをする外国人が増えないといいです。
しかし考えてみると確かに居眠りは日本の文化の一つなのかもしれません。例えば日本は電車で寝ている人が沢山いますが、アメリカやイギリスの都市では誰かに財布や携帯などを盗られてしまうかもしれないので、電車で寝ている人は滅多にいません。やはり日本は治安が良いですね。
Beauty Sleep
「美容の為の睡眠」を意味する「beauty sleep」というフレーズは日本にはないのではないでしょうか。これは自分を美しく見せる為に充分な睡眠を取るという意味のフレーズです。「I need to get my beauty sleep.」 というのをよく耳にします。「beauty sleep」によって、シワやクマなどが目立たなくなったりするからでしょう。
Beauty Sleepについての記事
Nap
「nap」は日常的に使われている単語で、昼寝や仮眠という意味に近いです。
Catnap
「catnap」は短い昼寝という意味なので、「nap」より使い方が限られます。猫はよくこのように5分や10分昼寝をしますね。
Snooze
「snooze」もほぼ「nap」と同じ意味になりますが、「take a snooze」より「have a snooze」の方がよく使います。多くの目覚まし時計には「snooze button」があります。
40 Winks
このフレーズは「短い仮眠」という意味になりますが、リフレッシュ出来るくらいの長さの仮眠を表します。しかしなぜ「40回のウインク」が仮眠を意味するのでしょうか。「40 winks」の語源は明らかにはなっていないようですが、「昨夜全然眠れなかった」を意味する「I couldn’t sleep a wink last night.」というフレーズに関係があるかと思います。昔の英語で「wink」はたまに睡眠の長さを表現したのではないかという説もあります。この表現はネイティブだけでなく日本人にとっても面白いのではないでしょうか。
I need to get my 40 winks.
少し仮眠をとらなきゃ。
Nodding Off
学校や職場や電車でウトウトしてしまい、無意識のうちにうなだれたように頭が下がっていたなんて経験をした事のある人は多く居るでしょう。この状態は「nodding off」と呼ばれています。
I nodded off at work while I was looking at an Excel file.
会社でエクセルのファイルを見ながらウトウトしてしまった。
Siesta
これは元々スペイン語ですが、現在は英語でもよく使われています。僕の中で「siesta」は「nap」より長い仮眠というイメージでしたが、Wikipediaには「siesta is a short nap」と書いてあります。スペイン人は長い昼寝をするというイメージがあるので、「siesta」が長い昼寝というイメージは抜けませんが、それはただのスペインの文化についての僕の誤解でしょう。
こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!