ロンドンバスの歴史 ー 19世紀の馬バスから現在のハイブリッドバスに至るまで

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

皆さんは、ロンドンを走っている赤い二階建てのバスをご存知ですか?実は、19世紀にもロンドンには二階建てのバスがありました。
bus 1
これはロンドンの最初のバスの絵です。知っている方も居るかと思いますが、busはomnibusの略語ですので、その文字がバスの側面に書いてあります。omnibusはラテン語から由来していて、「皆のため」という意味になります。




horse bus

これは1865年に撮影されたものです。当時人口が2500万人を超えたロンドンは、道がとても混雑していたので、一台のバスに大勢の人が乗れるように屋根にも席が付いていました。




bus 3
この写真は、1900年の馬のバスで出来た渋滞です。




bus 4
bus 5
これは1910年代のバスです。1881年からエンジンのバスが走行するようになりました。
石鹸と家具の広告がはっきりと見えますね。二階に屋根はありませんでした。




bus 6
この写真には、屋根がある最初の二階建てのバスが写っています。




blitz bus

第二次世界大戦にもバスが走行していました。ロンドンがドイツから爆撃を受けた時期は「the blitz」と呼ばれています。このバスは、「crater」つまり爆撃で出来た穴に落ちてしまいました。




bus 8
1960年代に、ロンドンの赤いバスはイギリスの文化の象徴の一つとなりました。そしてこのバスはアメリカに輸出されました。




Routemaster
これはロンドンバスの中で最も有名な「Routemaster」というバスです。




bus 10
相変わらずロンドンの道路はかなり混雑していますね。




new bus
最新のロンドンバスはハイブリッドです。




もしバスマニアの方がいたら、ここのロンドンバスの博物館がおすすめですよ。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。