英語でのベランダとバルコニーの違い ー 和製英語の罠

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

僕は今住んでいる部屋に引っ越す時、不動産屋に物件を紹介してもらいながら、日本でのベランダとバルコニーの定義は何なんだろうと思っていました。インターネットで調べてみたところ、「屋根があるのがベランダ、屋根がなく手すりが付いているのがバルコニー」という情報や、「1階はベランダ、2階以上はバルコニー」という情報があったので余計に混乱してしまいました。日本人の友人は、「自宅の2階のベランダに洗濯物を干す」と言っていましたし、僕の部屋は5階ですが、「ベランダに置いてある植物何?」と聞かれたこともあるので、やはり多くの日本人はベランダとバルコニーの細かい定義を意識していないのだなと思いました。

英語でベランダとバルコニーの定義は割と単純です。

verandaは、建物の1階の外の張り出している部分で、屋根のあるものを指します。
英語圏でのverandaがどのような感じなのかは、このGoogleの画像一覧を見てみると分かると思います。

balconyは2階以上にあり、手すりが付いていて、屋根の有無は関係ありません。

このbalconyの画像一覧を見てみて下さいね。

ちなみに、このリンクはterraceの画像一覧ですが、皆さんが想像するテラスと同じですか?

5 件のコメント

  • ベランダとテラスの違いが、逆に曖昧になってしまいました。
    1階で地面より高く作られてるのがテラスだと思っていましたが
    画像を見るとそうとも限らないような・・・
    「verandaは、建物の1階の外の張り出している部分で、屋根のあるものを指します。」と言う事は、屋根の無い“カフェテラス”は正確には“カフェベランダ”というべきなのでしょうか(笑)

  • Verandaの画像のいくつかは、イギリス人がconservatoryと呼んでいるもののように思います。イギリス人もverandaという言葉を使うのでしょうか?

  • 日本ではベランダ・バルコニーといえば2階以上の窓にある人が歩ける広さのでっぱった部分を話を聞いてる人は想像すると思います。
    屋根のあるなし関係なしで、どっちの言葉も区別なく使ってる人が多いと思います。
    バルコニーのほうが広いとか人によって少し認識が違うこともあると思いますが
    同じような例で、スコップとシャベルも関西でシャベルと呼ばれてるものが関東でスコップと呼ばれてるというのもありますね。
    このベランダ・バルコニーの違いは英語のほうが明確になってるんですね。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。