biteを使った英語表現、天気、スラング、その他のフレーズを教えます

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

僕はよく「蚊に噛まれた」と言ってしまうのですが、東京育ちの日本人の友人達は「蚊に刺された」と言います。僕が「蚊に噛まれた」と言うのは、関西にいたからとかではなく、蚊に刺された際に英語では「bitten by a mosquito」と言うからです。この bite という英語は、噛むという意味だけではなく、性格、天気、スラングなど、様々な使い方があります。

天気に関するbite

まず、天気の話題での使い方を説明したいと思います。biting は形容詞の役割をし、「身を刺すような」という意味になります。通常、「風」を意味する wind と共に使います。

a biting wind
身を刺すような風

There’s a real biting wind outside.
外は身を刺すような風が吹いてるね。

また、frostbite という英語もあり、直訳すると「霜に噛まれた」ですが、意味は「霜焼け」です。通常、frostbite は get と共に使います。

get + frostbite
霜焼けになる

Wear gloves or you will get frostbite!
手袋しないと霜焼けになっちゃうよ!

bite me

bite me はアメリカのスラングで、何かに対して腹が立った際によく使います。「ふざけんな」、「くたばれ」、「どうでもいい」のようなニュアンスになるので、 f××× off や get lost という英語に似ています。それなので、誰かに侮辱された際に bite me を使うことが多くあります。

Your kanji sucks!
Bite me!
お前漢字下手すぎるだろ!
うるせーよ!

hard-bitten

hard-bitten は、頑強、冷酷、現実的、厳格などの人に対して使う形容詞で、tough という英語に似ています。

She was a hard-bitten detective.
彼女は手強い探偵だった。

Frank is a hard-bitten type of a guy.
フランクは厳格なタイプだ。

bite off more than you can chew

Bite off more than you can chew. は、「嚙める以上に食いちぎる」、つまり噛めなくなって飲み込めなくなるほど食べ物を食いちぎるといったイメージです。これは、手に負えないようなことをしようとする際に使いますが、主に仕事や勉強に対して使うフレーズです。

Ah. I’ve got too way much to do!!!
Don’t bite off more than you can chew.
大変、やることがありすぎる!
あんまり無理しすぎちゃ駄目だよ。

bite the dust

そして、クイーンのファンならば、bite the dust というフレーズを耳にしたことがあるでしょう。なぜなら We Will Rock You という曲に、Another one bites the dust という歌詞が出てくるからです。意味は「もう1人が死ぬ」です。
dust は、よく家などのほこりを表しますが、実は砂漠の砂や泥などの意味でも使われます。bite the dust は西部劇から生まれたフレーズで、カウボーイが撃たれ、馬から砂に落ちて死ぬといったイメージです。

Many soldiers bit the dust on the first day of the war.
戦争の初日、多くの兵士が死んだ。

bite the dust は比喩的にも使えます。

bite the bullet

何か嫌なことを受け入れようと決めた際には、bite the bullet というフレーズがぴったりです。
例えば、歯医者が大の苦手の人は、歯医者に行くのを先延ばしにしてしまうでしょう。その人が覚悟を決めて予約を取る際に、bite the bullet が使えます。

I finally decided to bite the bullet and go to the dentist.
やっとの思いで歯医者に行く決心をした。

I don’t want to go to the dentist.
You’ll just have to bite the bullet and go!
歯医者さんに行きたくないよ。
覚悟を決めて行くしかないよ!

いかがでしたか?これからは蚊が多くなるので、皆さんも bite を使ってみてくださいね!

5 件のコメント

  • Another one bites the dust は We Will Rock Youの中にある歌詞ではなく、Another One Bites the Dust自体が、クイーンの曲ですよ〜!!!

    • 念のため We Will Rock You を聞き直しました。
      当たり前ですが Another one bites the dust という歌詞は無かったように思います。

  • こんにちは。楽しくてわかりやすくて、ネイティヴの感覚がすごくつかみやすいのでいつも拝見しています。
    ひとつ質問ですが、
    I’ve got too way much to do!!!
    ココは way too much にはならないのでしょうか?意味の違いはありますか?あるとしたらどんな違いでしょうか…
    教えてもらえたら嬉しいです。

  • こんにちは。貴方の投稿を楽しみにしています。英語の苦手な私はいつも感心し参考にしています。ところで貴方に質問ですが、よく他国の皆さんが、私がコメントした時に『○○さんを沈めました』という日本語訳になるのですが、その意味がよく解りません。
    相手から譲歩を引き出したという解釈でいいのでしょうか?日本人の感覚とは異なるのであまり好きな表現ではないですが。
    回答して頂けたらとてもうれしいです。

  • Super Deko und super Fotos!Könnte mir vielleicht jemand verraten, woher der Cake-Topper auf der Whakiey-Pyrimsde ist? Ich bin nämlich gerade verzweifelt auf der Suche nach so einem!Liebe Grüße, Tamara

  • コメントをどうぞ

    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。