ヨーロッパ言語の多くに丁寧形の you とインフォーマル形の you があることに気づきましたか?フランス語では、丁寧形かつ複数形の vous とインフォーマル形かつ単数形の tu があります。ドイツ語では、丁寧形かつ複数形の Sie、そしてインフォーマル形かつ単数形の du があります。ではなぜ英語には丁寧形の you が無いのでしょうか?
しかし、時を経て丁寧形の you がどんどん一般的になってきて、全ての場合における thou の代わりとなったのです。とても興味深いことに、英語のネイティブは古い英文学作品においてのみ thou という単語に触れてきたので、多くの人々はこの thou という単語が you よりもフォーマルな言葉だと思っています。これは、間違いですね。
thou は北イギリスのヨークシャーでは今でも時々 you のインフォーマルな形として使われています。けれどもイギリスの他の地域では、もはや thou は使われていません。
こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!