各世代の名称を英語で何と言うでしょう? – 沈黙の世代からZ世代まで

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

アメリカでは、各世代の特徴と傾向を基にして世代毎に新たな名前がつけられています。古い世代の名前の方が、X世代またはZ世代の様な創意に欠ける名前を持つ近代の世代の名前に比べ、より面白いようです。おそらく将来的には、これら新しい世代にも面白い名前がつけられるのだと思います。

1900年生まれ Lost Generation (失われた世代)

Lost Generation(失われた世代)は第一次世界大戦の間に生まれました。この Lost Generation(失われた世代)というフレーズはガートルード・スタインとアーネスト・ヘミングウェイによって造り出されたものです。これはこの世代が disoriented, wandering, directionless (方角を失い混乱し、さまよい歩き、あてもなく漂流している)と感じていたということを示しています。戦後初期の時代に戦争を生き残った人々の中に大きな混乱と明確な目的のない無方針感があったことを示しています。

1900年 – 1925年生まれ G.I. Generation (G.I.世代)

この世代は大恐慌の間に生まれ第二次世界大戦において戦争に参加しました。G.I.はアメリカ陸軍で兵卒を表すのに使われていたものです。

1925 – 1945年生まれ Silent Generation (沈黙の世代)

The Silent Generation(沈黙の世代)は silent(無口)と呼ばれています。なぜならこの世代の多くの人々の考えは積極行動主義よりも自分自身の仕事上の経歴に集中されていたからです。この世代の人々はよく社会的な規範を遵守しようとしましたし、思い切った発言や直言をすることに危険を感じていました。

1945 – 1965年生まれ Baby Boomer (ベビーブーム時に生まれた世代)

baby boomers(ベビーブーム時に生まれた世代)は従来の価値観を拒絶したり、そこに新しい定義を与えたりする事と結び付けて考えられています。グループとして、baby boomers(ベビーブーム時に生まれた世代)はそれまでの世代の中で最も裕福で、最も活動的で、最も肉体的に健康な世代であり、世界が時間とともに改善することを心から期待しながら成長した初めての世代です。この世代の特徴のひとつは、自分たちを以前の世代たちと全く異なる特別な世代であると考える傾向にあったということです。

1965 – 1980年生まれ Generation X (X世代)

Generation X(X世代)を構成する人々は社会的な価値観の変化にあたる時期に子供であり、ともすれば子供として大人の管理保護を多く受けなかった世代です。この世代は事業家的な傾向があると信じられています。Xは未知の変数または型に嵌められたくないという願望を表しています。

1980 – 2005年生まれ Millennials (ミレニアルズ)

Millennial(ミレニアル)はベビーブーム時に生まれた世代の産んだ子供であることが多いです。Millennial(ミレニアル)の特徴は社会的そして経済的な条件によって地域毎に様々ですが、この世代は概してコミュニケーション、メディア、そしてデジタルテクノロジーの使用および精通性が前世代たちに比べ多いことが特色とされています。大不況(リーマンショック)はこの世代に多大な影響を与えました。彼らは2000年より後に成人したためにミレニアルと呼ばれています。

2005年以後 Generation Z (Z世代)

この世代は Internet Generation(インターネット世代)と言われることがあります。なぜならインターネットの大衆化の後に生まれた最初の世代だからです。この世代は典型的にテクノロジーに対して苦痛や違和感がなく、そして社会的交流のためにソーシャルメディアを頻繁に使います。大不況(リーマンショック)の時期を通して成長したことがこの集団に社会が無秩序であるという感覚と精神的な不安感を与えたことが示唆されています。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。