out of sortsの意味とは、具合が悪い時に使うフレーズ

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

季節はもう秋で風邪を引いている人が多いですね。今週は out of sorts(気分が悪い)というフレーズについてお話したいと思います。このフレーズは初めて聞く場合にはとても理解しづらいかもしれません。out of sortsは具合が悪いときまたは気分が良くないときに使われます。例えば、もし気分が良くないときにどういう気分か尋ねられたら、out of sorts と答えることができます。

How are you today?
I’m feeling quite out of sorts.
今日は調子どう?
気分が優れないよ。

out of sortsは大変具合が悪いときには使いません。風邪の様な軽い病気の場合に使います。この場合、out of sortsはunder the weather(体の具合が悪い、気分が悪い)というフレーズにとても似ています。
out of sortsは惨めな気分なとき、または機嫌が悪いときにも使うことができます。

I didn’t mean to get angry. I’m a bit out of sorts today.
怒るつもりはなかったんだよ。今日は少し機嫌が悪いんだ。

ひとつ注意しておきたいことはout of sortsはインフォーマルな英語だということです。しかし、“How are you today?”(今日はどう?)という質問への一般的な回答であるので、覚えておく価値があります。

out of sortsの語源

昔は全ての印刷は手で行われており、それはとても骨の折れる工程でした。sortsはフォントを作るために必要な活字プリンターの小さな部品のことでした。sortsが十分にあれば活字プリンターは着実に動作することができましたがsortsを使い果たしてしまうとそれ以上の仕事ができませんでした。多くの印刷屋は一日に生産することのできたページ数によって支払いを受けていたため、通常 out of sorts(sorts不足)の状態になってしまうことは怒りや不機嫌の原因となったのでした。これがほぼ間違いなくout of sortsというフレーズの語源です。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。