「owned」の意味とは 〜ハッカーの用語に由来する英語のスラング〜

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

今回は、ownedというスラングを紹介します。ownedという動詞の従来の意味は、誰かを所有物にすることですが、現在はバカにされた、やられた、完敗したなどの意味のスラングとして使われています。そしてownedには受動態と能動態の使い方があります。

能動態

I owned you in basketball yesterday.
昨日バスケで君をボロ負けさせたよね。

受動態 ー get + owned を使います

I just got owned in Street Fighter!
さっきストリートファイターでやられたよ!

ownedというスラングはスポーツ観戦やテレビゲームで使われることが多く、特に野次を飛ばす時によく使うでしょう。例えば友達同士ビデオゲームをしていて、勝った時に「I owned you.」や「I got owned.」と言ったりします。ownedは若者の間でよく使われていますが、元々はハッカーの用語で、サイトが奪われた時にこの単語が使われていました。
サッカーで、相手を完璧に抜いて自分がゴールをした時:

Wow, you just got owned!
おぉ、ざまーみろ!

もし、誰かがFacebookをハッキングしたら、その人は以下のような英語を使うでしょう。

I just owned Facebook!
今Facebookをハッキングした!

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。