イギリス人のデザートはいつもプリン? ー アメリカ英語とイギリス英語の違いが招く誤解

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


今日はコンビニでプリンを見て、アメリカ英語とイギリス英語の違いをまたひとつ思い出しました。以前僕はイギリス人の友人に、日本でよく売っている「プリン」は、プディングの中の一種類でカスタードプディングだということを教わりました。しかし日本人の友人は、そもそもプディングとプリンの違いすら分からないと言っていました。皆さんにとって、プディングという言葉はどのようなイメージですか?

puddingはどんなもの?

まず、dessert という単語について説明したいと思います。dessert は、日本で使われている「デザート」と同じで、「食後の甘い食べもの」という意味になります。しかし、イギリス人は dessert という単語をあまり使いません。なぜなら dessert の代わりに pudding という単語を使うからです。アメリカ人はこの pudding という単語を、日本と同じでプディングという意味で使っています。それなのでイギリス人が、

Everyday I have pudding after supper.

と言っているのをアメリカ人が聞いたら、この人は毎日プディングを食べていると思うでしょう。

What kind of pudding are we having tonight?
イギリス : 今夜どんなデザートを食べる?
アメリカ:今夜どんなプディングを食べる?

My favorite dessert is chocolate cake.
アメリカ :チョコレートケーキが僕の一番好きなデザートです。

ちなみに、dessert と書く時には s を2つ使うことを忘れないで下さい。s がひとつの desert は「砂漠」という意味になります。
イギリス人はプディングのことを何というかというとそれもまた puddingですが、vanilla pudding やchristmas pudding のように pudding の種類でいいます。

4 件のコメント

  • Nz人のボスに昨日プリンを作ったと話たら、
    ボス「何を作ったんだ?」
    私「プリンだけど」
    ボス「だから何を作ったんだ?」
    私「は?」
    となったことがあります!

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。