悪口の英語 ー  backstabbing to backbitingの違いとは?

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

backstabとbackbiteは混乱されやすい単語だと思います。両方とも単語中にbackを含むし、意味も似ています。



backbite

まず、backbiteという単語を見てみましょう。もしこの単語を文字通りに考えるなら、誰かの背中を噛むという意味です。その場にいない誰かについて悪く言うというときに使われます。悪口を言うときにその相手がいる場合、backbitingは使えません。backbiteを英語で表現する方法が他にもあります。例えば、talk behind someone’s backと言うこともできます。talk shit、diss、talk trashは同じ意味を持つスラングのフレーズです。

I am tired of all the backbiting in my school.
私は学校で皆が陰口を言っていることにはすごく疲れた。

ちなみに、陰口を言う人はbackbiterといいます。

badmouthing

一方で、badmouthingは悪口を言う相手がその場にいるかいないかに構わず使うことができます。この英語は悪口と同じように、bad+mouthという二つの言葉で成り立っています。

I’m fed up with you badmouthing me all the time.
私はあなたにいつも私の悪口言っているのに呆れている。

backstabbing

backstabbingは友人のふりをするけれども、かげでその人を非難することです。英語の単語通りに、背中を刺すというそのままの意味です。普段、その人の名誉を傷つける狙いがあります。その人が何か悪いことをしていると仄めかす意味合いを含むことが多いです。したがって、backstabbingは狙いを達成するために仕組まれていますが、backbitingは故意的なものではありません。

In the Senate, there is a lot of political backstabbing.
(アメリカの国会の)上院では、たくさんの政治的な裏切りがあります。

裏切り行為をする人はbackstabberです。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。