この英単語は2語か1語か、どちらが正しいでしょうか?



Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

ネイティブは2語で1つの単語でなければいけない単語を書くことが多いです。おそらく最も一般的な例はa lot(かなり多い、たくさん)です。僕の高校の英語授業初日に、僕らの英語の先生は僕たちが a lot を必ず正しく綴るようにと専心しました。彼女は a を一枚のカードに書き lot をもう一枚のカードに書きました。そして a と lot が別々に書かれなければいけないことを見せるために、a のカードを教室の一方に吊るし、lot のカードを反対側に吊るしました。これは大変有効な方法だったと思っています。なぜなら僕はそれを今日まで覚えているからです。



● a lot
✖︎ alot

1語バージョンであるalotは間違いです。この1語バージョンを使うネイティブスピーカーもいますが、これは誤りであるとみなされています。alotの使用は控え、常にa lotを使ったほうが良いでしょう。



There is a lot going on in Tokyo this week.
今週は東京でたくさんのことが起こっている。

● all right
✖︎ alright

alright か all right か、どちらが正しいでしょうか?alrightとall rightの意味は同じでしょうか?多くのネイティブもこの質問の答えが分かりません。実は、alrightは正しくない英語です。all rightというスペルが正しいです。しかし、ネイティブはメールを送る時にalrightというスペルを多く使うので、alright というスペルもだんだん認められるようになってきています。

● everyday
● every day

everydayもevery dayも正しい英語ですが、意味は大分異なります。まず、everyday は形容詞で、「日常」という意味になります。

I will try to write this blog using everyday English.
日常英語を使ってこのブログを書こうと思います。

everyday life(日常生活)、everyday use(普段使い)、everyday clothes(普段着) などのフレーズもよく使われています。

I don’t think I’ll ever use algebra in my everyday life.
代数って日常生活で1回も使わなそうだよね。

一方、every day は「毎日」という意味になります。

I want to see you every day.
毎日君と会いたいよ。

4 件のコメント

  • 固有名詞や地名で、2語に分かれるのか1語か悩む時があります。
    あとBarber。
    私が子供の頃、日本の床屋さんは
    BAR BARだったり、BAR BERだったり、いろいろな書き方してたことを思い出しちゃった。
    必ず2語に分かれているのが特徴。

  • Hi, Luke!
    I’m Kazu
    I have a question.
    “I want my money back. I want my money back. I want my money back. just enjoy the show!”
    this is a quate from the song names “the Show” by Lenka.
    I feel very weird abot this phrase, ’cause the song is very fancy. but at the last part, she starts singing about money.
    is there any other meanings with “want my money back”?
    thank you.

  • 日本人にとってはむしろ、間違えにくい問題ですね。
    日本人で、alotと一単語のように書く人はほとんどいないと思います。
    everydayとevery dayの違いは、知らない日本人が多いと思いますので、役に立つ情報ですね。
    「単語」は通常そのままで「1語」と言う意味なので、タイトルは「この英語は2語か1語か、どちらが正しいでしょうか?」の方がいいかも知れません。
    冒頭の本文も、「ネイティブは2語で1つの意味を持つ言葉を書くことが多いです。」と書いた方が、日本人には伝わりやすいと思います。
    ちなみに日本では、このような、複数の語で一つの意味を持つ部分を「句」と呼び、英語教育においては、文法の解説に「名詞句」「形容詞句」「副詞句」などの言葉がよく使われます。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。