「see something」の意味、天文学者と昔の船員がよく使う英語

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

レーダーやGPSがある前の時代、長い時間船に乗っていて、やっと陸が見えてきた時には、船員が、「I can see something」と叫びました。意味は今まで海ばかり見ていたが、突然陸が見えるようになりました。「see something.」や「can see something」という英語のフレーズは見ている物がみにくい時に使います。つまり、自分が見ている物は何かまだ分からないけど、何かが見えます。例文をみてみましょう。

ハイキングをする時に、はるか遠くに何かが見える時は、以下のように言います。
Hey, I can see something. Wait, I think it’s Jane.
ねえ、何かが見えるよ。ああ、ジェインだと思う。
また、目がみえない人が手術を受けて、見えるようになった時には、「I can see something.」という台詞もふさわしいです。

Doctor: Can you see anything?
Patient: Yes, I think I can see something. I can see a strange light.
医師:何か見えますか?
患者:はい、見えます。不思議な明かりが見えます。

最後に、友達と一緒に小さい望遠鏡を使って、銀河を探している時にも「I can see something.」と言えます。

Wait, I think I can see something. Is that a galaxy? It’s really blurry.
ええ、何かが見えると思う。それは銀河だと思う?めちゃぼやけた物だよね。

「hear」は「see」と同じように使えます。たとえば、ききにくい音に聞こえた時には、「I can hear something」と言えます。
夜に泥棒が自分の家に侵入し、音が立った時には、

Oh my God, I think I heard something.
やばい、何か聞こえたよ。

また、泥棒をちらりと見た時には、

Oh my God, I think I saw something.
やばい、何か見えたよ。

これらのフレーズは英語圏のホラー映画で頻繁に耳にします。

1 個のコメント

  • こんにちわ。いつも楽しく拝見させてもらっています。
    教えてほしい表現があるのですが、
    ビデオに自分の顔が映ってしまった場合に、
    「ちらりと自分の顔が見えてしまった」
    と言いたいとき、どのような表現を使えばよいのでしょうか?a glimpse of は口語でもよく使うのでしょうか?
    宜しくお願いします。

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。