「esque」という英語の接尾辞

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

なんで「Esque」という英語の接尾辞を習わないといけないのですか?

まず、「esque」は英語の冗談を作るのにはとても役に立ちます! それに、「―ぽい」という日本語の英訳でも使えます!

馬鹿馬鹿しいタイトルを書いてしまって、すみませんでした!

さて、今回は「―ぽい」という意味で使う接尾辞の「esque」です。

言葉 + - + esque  という形で使われています。

「Esque」を言葉の最後に付けると、意味が「like」や 「similar to」になります。

例えば、

He is so Hollywood-esque.
彼はとてもハリウッドのような雰囲気がある。

「Esque」は日本語の「―ぽい」ほどは使われていません。そして「esque」が
付いている言葉はよく冗談やウィットに富んだ会話の中で使われています。つまり、
「esque」は少しお洒落な感じがするので、相手は「esque」を聞いた時、耳をそばだるでしょう。
つまり、「esque」という接尾辞を使いすぎると格好付けるみたいです。 控えめに使ってください!

これからいくつか例文を書きます。

僕とジョンはボブという共通の友達について話しています。
ボブはとても皮肉っぽくて、よく色んな人を批判します。
そして、僕がジョンと話している間に、ジョンは突然辛辣な言葉と使います。それで、僕は冗談で次のように言います。

That’s a very Bob-esque thing to say!
ええ、それってすごくボブっぽい言い回しだね!

僕は友達と一緒に映画を観に行きました。観た映画は「皆いつまでも幸せに暮らしました」というようなエンディングでした。
友達は僕に冗談で次のように言います。

That movie was very Disney-esque!
こんな映画、すごくDisneyっぽいよね!

皆さん、冗談でesqueを使えるようになりましたか?

あと、2つの例文を書きます!

僕は友達からとても上手に書かれた長いメールを受信しました。そして、僕は次のように返事を書きます。

Thank you for your very novel-esque email!
とても小説っぽいメールを有難う御座います!

女同士で、ジェンとバーバラはパーティの準備をしています。ジェンがとても綺麗な、垢抜けたドレスを着ていたら、バーバラは次のように言います。

That’s a very Manhattan-esque dress you’re wearing!
そのワンピースはとてもマンハッタンっぽいわ!

今まで、「esque」という接尾辞を使っている言葉は自分で作れる言葉でした。 
こういう時は言葉と「esque」の間にハイフンを入れます。でもハイフンを使っていない「esque」の言葉は通常の言葉です。
つまり、冗談ではない言葉です。

以下の言葉はよく使われている「esque」が入っている言葉です。

Arabesque
アラベスク、アラビア風

Grotesque
グロテスク、奇怪

Picaresque
ピカレスク、冒険の、悪漢風の

Picturesque
絵のような

Beatlesque
ビートルズのような

Kafkaesque
カフカという小説家のような、意味がない怖い複雑さ

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。