1000の英単語が分かる天才の犬

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

先日Youtubeでミュージックビデオを観ている時に、1000の英単語を知っている犬というタイトルを見付けました。半信半疑でムービーを観たらびっくりしました、まさにその犬は天才だったのです。

その犬は牧羊犬なのですが、飼い主は動物専門の心理学者でとても巧みに訓練が出来ます。その犬は単語を聞くとすぐに理解し、知らない単語を聞くと帰納法で単語の意味や物を把握する事も出来ます。例えば、その犬が名前を記憶している沢山のぬいぐるみの中に、ひとつだけ見た事のないぬいぐるみを混ぜます。そして飼い主が「○○を持ってきて」と、今までその犬に教えた事のないぬいぐるみの名前を出して持ってくるよう指示します。するとその犬は、沢山のぬいぐるみの中から一つだけ名前を知らないぬいぐるみを見付け、それが飼い主に指示されたぬいぐるみだと推測するのです。多分僕より優れていますね。
ちなみに、帰納は英語でinductionといい、このムービーによく出てきます。これを見ながら少し思ったのですが、なんで犬は英語が理解出来るのに、人間はまだ犬語が全く分からないのでしょう。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。