天然ボケは英語でなんというでしょう。goofy, ditzy, fool など

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


「天然ボケ」という単語を表す英語を説明する前に、まず漫才に由来した「ボケ」を表す英語を考えたほうが良いでしょう。「someone playing the fool」というフレーズでボケの意味を上手く表せると思います。「play the fool」は、笑いを誘うための行動を意図的にするという意味です。

Roger is the class jester. He’s always playing the fool.
ロジャーはクラスのお調子者だ。彼はいつもボケている。

この「playing」は「真似する」という意味に似ているので、「play the fool」は「バカなふりをする」という意味にも近いと思います。しかし、本題の「天然ボケ」は、意図的ではなく無自覚にボケているので、「fool」という単語は良さそうな訳になるかもしれません。例えば、

Sally is a fool!
サリーはアホだ!

しかし「fool」はきつい単語なので、天然ボケのニュアンスを伝えるのに、適訳にはなりませんね。僕が思うに、天然ボケは相手に面と向かって言える単語です。なので、「goofy」という単語が良いかと思います。「goofy」という性格は、ディズニーのグーフィーというキャラのように、滑稽で風変わりな人を言います。

You’re kind of goofy and that makes you fun to hang out with.
君は天然ボケで、一緒にいていつも楽しいよ。

「goofball」というスラングもあります。これは「goofy」と同じ意味になりますが、形容詞ではなく名詞です。

Mikey, you’re such a goofball.
マイキー、あんた天然だよ。

「ditzy」や「airhead」という単語は、女性だけに対して使えます。

OMG! You are so ditzy!
嘘だろ!君って超天然キャラだ!

What an airhead!
なんて天然なんだ!

天然ボケを日本語に訳す時、「天然」の部分もちゃんと説明する為に、「a natural idiot」のように「natural」を使う人がよく居ます。しかし、このような英語は不自然なので、「天然」をどうしても訳したい場合には「innate」という単語が良いでしょう。

He is innately goofy.
彼は生まれつきとぼけています。

2 件のコメント

  • Hi, Luke, Your page is so helpful. I guess TENNEN BOKE is simply SILLY, but TENNEN BOKE is not bad word, more like friendly way to say like ‘you are a bit weird.’ or ‘You are so unique’,
    It is hard to translate Japanese into other languages as the culture is so different. Anyhow, thank you.

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。