英語に耳がなれていない人には、ネイティブが話している時の過去完了形のhadを聞き取るのが難しいと思います。特に、hadが短縮形の ‘d になっている場合は、 ‘d をかなり聞き落としやすいです。しかしそれを聞き落としてしまうと、文章は過去完了形ではなく過去形になってしまいます。例えば、以下の2つの英文を見て下さい。これらの発音はとてもよく似ています。
過去完了形:
I wish you’d told me.
そのことを僕に話してくれればよかったのに。
you’d told meはyou had told meの略になります。
I wish you told me.
僕に話してくれればよかったのに。
これらの文章の意味の違いは微妙ですが、1番目の文章は相手が「ある1つの出来事」について自分に話してくれれば良かったと言っているのに対し、2番目の文章は何を話せばよかったかは言っていません。wishと過去分詞が同時に使われている場合に、よくこの問題が生じてきます。他の例も見てみましょう。
以下の文章では、彼女は彼と踊ればよかったと思っています。
She wishes she danced with him.
次の文章では、彼女はある特定の時に、彼と踊ればよかったと思っています。
She wishes she’d danced with him.
これらの違いを聞き分けるのは、慣れるまでは難しいでしょう。 She wishes she danced with him.は過去形ですね。She wishes she’d danced with him.にはshe hadがあるので、過去完了形になります。
皆さん英語を聞く時には、この短い ‘d に注意して下さいね。
いつもためになる記事をありがとうございます(*^▽^*)
はじめまして。
英語ネイティブの方の感覚を垣間見ることができる記事、いつも楽しく読ませてもらっています。
今回の記事で1点質問があります。
“I wish you told me.” の Luke さんの訳は「僕に話してくれればよかったのに。」と過去の文になっていますが、「(実際は話してくれないだろうけど)僕に話してくれればいいのに。」と現在の文にすべきではないのでしょうか?
回答をいただけると嬉しいです。