イギリス英語とアメリカ英語の一番大きな違いは発音ですが、他にも面白い違いがたくさんあります。今回、句読点の4つの違いを説明します。句読点の場合、ニュージーランド、オーストラリアは通常イギリス英語を使うようです。カナダはアメリカ英語です。
記事の目次
Mr/Ms vs. Mr./Ms.
アメリカでは、Mr. と Ms. にピリオドを付けます。イギリスでは、Mr と Ms はピリオドを使わずに書きます。
例えば、
イギリス英語
Dear Mr Smith,
アメリカ英語
Dear Mr. Smith,
日本では、アメリカ式を学んでいる方が多いと思います。ピリオドがないMr. と Ms. を見ると、少し違和感を感じるでしょう。
時間の書き方
時間と日付の書き方も異なります。
数年前、日付の違いについての記事を書きました。
イギリス英語
イギリスでは、ピリオドを使って時間を書きます。
4.30
アメリカ英語
アメリカでは、コロンを使って時間を書きます。
4:30
引用符の違い
イギリス英語とアメリカ英語のもっとも大きい句読点の違いは引用符の使い方です。
イギリス英語では、通常single 引用符「’」を使い、アメリカでは、double引用符「”」を使います。
アメリカ英語
I don’t approve of so-called “hipsters.”
私はいわゆる「ヒップスター」を認めない。
イギリス英語
I don’t approve of so-called ‘hipsters’.
私はいわゆる「ヒップスター」を認めない。
double引用符「”」を使っているイギリス人もたまにいます。例えば、このイギリスの大学のサイトです。
引用の句読点の違い
アメリカ英語では、コンマとピリオドは必ず引用符の内側に付けます。イギリス英語では、カンマとピリオドが引用の一部の場合、引用符の内側に付けます。引用の一部ではない場合、外側に付けます。
以下の文章を見てみましょう。
Chocolate cake is the most delicious food in the world.
チョコレートケーキが世界の一番美味しい食べ物。
この文章の最後にピリオドがあり、他に句読点はありません。
アメリカ英語
この文章の最後にピリオドがあり、他に句読点はありません。
“Chocolate cake,” said Bob, “is the most delicious food in the world.”
ボブは「チョコレートケーキが世界で一番美味しい食べ物だ。」と言った。
アメリカ英語では、chocolate cakeに続くカンマもworldに続くピリオドも引用符の内側に付けます。
イギリス英語
イギリス英語では、以下のようになります。
‘Chocolate cake’, said Bob, ‘is the most delicious food in the world.’
ボブは「チョコレートケーキが世界で一番美味しい食べ物だ。」と言った。
ピリオドは元々の文章のChocolate cake is the most delicious food in the world.の一部なので、引用符の内側に付けます。しかし、そのChocolate cakeに続くカンマは元々の文章の一部ではないので、引用符の外側に付けます。
紹介したイギリス英語の例では、アメリカ英語と違って、ピリオドは引用符の外側です。何故ならば、そのピリオドはhipstersの引用の一部ではないからです。
I don’t approve of so-called ‘hipsters’.
私はいわゆる「ヒップスター」を認めない。
period vs. full stop
ちなみに、イギリスでは、ピリオドはfull stopと言います。アメリカでは、ピリオドは日本と同じようにperiodと言います。
また、日常会話でperiodとfull stopを使う場合、全然違う意味になります!
まとめ
僕の経験上、イギリス式とアメリカ式、両方の引用の方法を混ぜて使っている日本人が多いです。一貫性があって良いでしょう。
しかし、引用の句読点をちゃんと使っていない英語のネイティブもたくさんいるので、皆さんは間違っても大きな問題ではないと思います。
そもそも英国ではfull stopだし.
That’s true. In the UK, a period is called a full stop.
なぜ Bob said ‘Chocolate cake is the most delicious food in the world.’ とはならないのか、よくわかりませんでした。
なぜ said BobがChocolate cakeの後に来るのでしょうか? そのあたりの解説もしてくれると助かります。
アメリカとイギリスでこんなに違いがあると驚きました。同じ英語でも細かい違いがあると興味深いです