レボート、論文、本などでは、「cf.」という略語をよく見かけます。「cf.」はラテン語の「confer」の略語です。
cf.の意味と使い方
ラテン語の「confer」は英語の「confer」と違って、「一緒にする – bring together」という意味です。また、ラテン語の「confer」は命令形なので、「一緒にしましょう」という意味になります。それは「cf.」の語源ですが、一方、英語圏のネイティブは「cf.」を「compare – 比較する」という意味で使います。例文をみてみましょう。
Cars are required to stop at traffic lights. (Vehicle Code section 4), pedestrians are not (cf. Pedestrian Code section 3).
車は信号で止まらないといけません。「自動車法 4課」一方で、歩行者は信号で止まる必要はありません。「歩行者法3課と比較」
つまり、読者に何か別な論文や別な法と比べて欲しい時には、「cf.」を使います。皆さん、意味がわかりますか?
論文のcf.
「cf.」には、もう一つの意味があります。それは「参照して下さい」です。
Flies prefer honey to jam. Cf. Smith (1952).
ハエはジャムより蜂蜜を好みます。
これが生物学の論文だとすれば、学者は「ハエはジャムより蜂蜜が好きだという証拠を見たい方は1952に発表された「Smith」の論文を見て下さい」と伝えています。「参考して下さい」と「比較して下さい」の意味は似ているでしょう。しかし、「比較」の「cf.」はある論文に他の論文と内容が少し違う場合に使います。
厳密にいうと、「cf.」は「比較して下さい」という意味だけで使ったほうがいいのですが、ネイティブは両方の意味で使っています。
cf.の発音
ちなみに「cf.」を読む時には、「confer」ではなく、英語の「compare」と発音します。また、書く時には「c.f.」ではなく「cf.」を書くのは正しいですね。真ん中のドットがありません。
有川浩
良く理解出来ました有難う御座います。