「dis」や「disる」の意味と使い方 ー  英語のスラングか? 和製英語のスラングか?

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


インターネットで「disる」という言葉を見たことがありますか?「disる」は日本語のインターネットスラングですが、英語の「dis」や「diss」というスラングに由来します。「dis」は「to disrespect」の略語で、「貶す」や「侮辱する」という意味になります。「disrespect」は「respect」の反対語ですね。「dis」は通接頭辞で、日本語の「無」と同様に言葉の意味を逆にします。しかし、「dis」というスラングでは、接頭辞が動詞として使われています。「dis」は激しい音 からです。「dis」は普通の動詞として使われているので、「dis」の過去形は「dissed」です。ちなみに、英語では「dis」というスペルより「diss」が一般的に使われています。

(皆さんが英語の発音練習が出来るように、例文を読み上げて、録音しました。録音したファイルは以下にあります。)

I got dissed so bad I turned red.
めちゃ侮辱されて、赤くなった。

つまり、相手があなたを侮辱する時もしくは尊敬していない時には、「diss」は適切です。「diss」はヒップホップの英語というイメージがありますが、アメリカ全体で使われています。僕の高校では、友達はたまに以下のようなことを言っていました。

Don’t diss me or I’ll kick your ass!
俺を侮辱すると、お前をぶっ殺すぞ!

日本語の「disる」や「ディスる」は英語とほぼ同じで「貶す」という意味になると思います。

孝志はよくAKB48をディスる。
Takashi often disses AKB48.

「disる」や「ディスる」を使えるなら、簡単に「diss」という英単語も使えるでしょう。

4 件のコメント

  • コメントをどうぞ

    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。