先週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・擬音語)についての本がアルクから出版されました。 そのきっかけで、今日から2回シリーズで、「わくわく」や「うきうき」など、本書で紹介した興奮したときのオノマトペを英語で表現する方法をお教えしたいと思います。
興奮した気持ちを表す英語はかわいい印象を与えるフレーズが多い と思います。例えば、bright-eyed and bushy-tailedは、リスの例え で興奮感をいきいきと表します。ウマに豆のエサをあげると、とて も元気になることに由来する full of beans という表現もよく耳にし ます。「9番目の雲」という面白い意味があるcloud nineは、天にも昇るような気持ちを表すのに使われます。
記事の目次
わくわく
look forward to
英語では、look forward toは楽しみにしているときに使いますが、 興奮している気持ちを強調したい場合は、be excited aboutとい うフレーズが良いです。
I’m so excited about the party on Friday.
金曜日のパーティーはめちゃわくわくしている!
can’t wait
楽しみにしていることがあるとき、はやる気持ちを抑えるのは難し いので、I can’t wait (待ちきれない)もよく使われています。
I can’t wait for the long weekend!
3 連休にわくわくしている!
bright-eyed and bushy-tailed
bright-eyed and bushy-tailedという表現も使えます。bright- eyed は「きらきら輝かせた目」、bushy-tailed は「ふさふさのしっぽ」 という意味ですが、リスのようにやる気満々のイメージを伝えます。
I arrived at my new job bright-eyed and bushy-tailed.
私はわくわくして、新しい職場に着いた。
るんるん
be on cloud nine
be on cloud nineというフレーズは、文字通りには「9番目の雲 の上に乗っている」で、「有頂天」という日本語に近いでしょう。
You look like you are on cloud nine today!
今日はるんるんしているね!
なぜ 9 番目の雲なのかは不明ですが、一説によると、気象学では雲 は10個に分類され、飛行士が積乱雲の9番目の雲の上を飛んだこ とに由来するそうです。
いきいき
lively
「いきいき」は「生きる」という漢字を使うので、英語の lively が ちょうど良いと思います。
Francesca is a lively employee who makes an important contribution to the company.
フランチェスカはいきいきとした社員で、会社に重要な貢献を してくれている。
bubbly
「いきいき」 をさらにいきいきとした英語で伝えたい場合には、 bubbly という語が良いでしょう。bubbly は「泡のようにはつらつ として元気がある」という意味になります。
Susan has such a bubbly personality. She’s a joy to be around.
スーザンは本当にいきいきした性格だ。一緒にいると楽しい。
vivid
描写が鮮明であること言う場合には、英語で vivid というフレーズ をよく使います。
The novel is filled with such vivid descriptions.
その小説はいきいきとした描写に溢れている。
他のオノマトペについてもっと知りたい方は是非今週出版された英語でオノマトペ表現を読んでみて下さい!
次回も引き続き、興奮するときの他のオノマトペを紹介しますね。お楽しみに!
最近出版された「英語でオノマトペ表現」は、英語の語彙を増やすのにも便利そうで、とても興味深いです。
アメコミの擬音語もなかなか豊富で、kerplunkみたいな不思議な表現がいろいろあり、外国人がオノマトペを難しがる理由が客観的によく分かりましたね(笑)。
ちなみにですが、ひらがな4文字の日本語がなんでもかんでも「オノマトペ」に該当するわけでもありません。
例えば「もやもやする」「モヤる」「もやっと」という言葉は「靄」という単語から派生した、一種の副詞表現みたいな物です。
本記事の「いきいき」も漢字で書けば「活き活き」なので… そういった語源にも気をつけてみると良いはずです。