「ぞくぞくする」は英語で? 興奮を表現する英語のオノマトペ パート 2

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

前回の記事では、僕の新刊『英語でオノマトペ表現』から、「わくわく」「るんるん」「いきいき」を英語で表現する方法をお教えしました。今回も引き続き、興奮した時のオノマトペを紹介します。「うきうき」「ぞくぞく」を表す英語をみてみましょう。

うきうき

be full of beans

「うきうき」という語感には be full of beans という表現が良いで しょう。full of beans は直訳すると「豆でいっぱい」ですが、これ で「とても元気」や「興奮している」という意味になります。

My kids are full of beans today. They can’t stop running around.
今日は、うちの子供たちはうきうきしている。ずっと走り回っている。

peppy

peppyは言い換えるとfull of pepで、pepはコショウを意味する pepper の略です。文字通りには、peppy は「コショウでいっぱい」 ということですが、「元気でうきうきしている」の意味で使います。

The peppy young children played on the jungle gym all day.
うきうきした子供たちは一日中ジャングル・ジムで遊んでいた。

get fired up

ボイラーを点火するときには、fire up the boilerと言うので、get fired up はまるでボイラーのように自分の気持ちが燃えて、うき うきしているというイメージです。

When I drink alcohol, I get really fired up.
僕はお酒を飲むといつもうきうきする。

ぞくぞく

be thrilled

急に興奮を感じるときには動詞と名詞の thrill が使えます。動詞として人を主語にして使う場合には be thrilledの形にします。

I was really thrilled to hear about the job offer.
仕事のオファーを聞いて、とてもぞくぞくした。

a thrill of excitement

名詞のthrillとexcitementを組み合わせて、a thrill of excitement とも言えます。

英語圏では興奮や怖さを spine(背骨)で感じると 思われているので、run down one’s spineというフレーズをよく耳にします。日本語の「ぞくぞくして身震いする」「背筋がぞくぞ くする」に似ています。

A thrill of excitement ran down her spine.
彼女は興奮してぞくぞくした。

run down one’s spineは、怖くてぞくぞくする時にも使えます。thrill(興奮)をchill(寒気)に置き換えたchill runs down one’s spineで、背筋が凍るようなぞくぞく感を表現することができます。

I was so scared. A chill ran down my spine.
本当に怖かった。ぞくぞくしたよ。

spineを使ったフレーズのバリエーションとして、get shivers down one’s spineという言い方もあります。shiverは「震え、寒気」という 意味の名詞です。

I got shivers down my spine when I entered the old mansion.
その古い屋敷に入ったとき、背筋がぞっとした。

他のオノマトペについてもっと知りたい方は是非、『英語でオノマトペ表現』を読んでみて下さい!

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。