今年のロンドンオリンピックをテレビで観ていたら、「フライング」という言葉をよく耳にしました。日本で皆さんが普段使っている「フライング」は「フライング・スタート」の略で、合図の号砲が鳴る前にスタートをする、つまり不正スタートを意味しますね。しかし英語での「flying start」は、「助走スタート」という意味になります。
「flying start」の本来の意味が「飛ぶようなスタート」だとすると、なぜ「flying start」が「助走スタート」を意味するのかが分かるでしょう。
The sprinters had several false starts.
短距離選手達は何度かフライングをした。
現在の陸上で助走スタートはほとんどないので、flying startは通常比喩的に使われ、「好調なスタートを切る」という意味になります。
The New York Yankees got off to a flying start by winning two games back to back.
ニューヨークヤンキースは2連勝し、順調な滑り出しだった。
Our company got off to a flying start this year.
今年、我々の会社は好調なスタートを切った。
多くの場合、flying startを会話で使う時には、get off to a flying startというフレーズで使われています。
なぜ日本でフライングという言葉がこのような使い方をされるようになったのかは非常に興味深いところですが、ここで重要なのは「フライング」にはネガティブなニュアンスがある一方、「flying start」はとてもポジティブな意味の言葉ということです。これらの言葉の違いによって、日本人と英語圏の人の間ではいろいろな誤解が生じてしまうでしょう。
I want to get off to a flying start a new school term.
Are there any mistakes in my sentences?
上の文章でどこかおかしい部分はありますか?
言い方とかもアドバイスお願いします。
Hi Yusaku,
You should say, “I want to get off to a flying start for the new school term.”
フライングするの訳として
jump the gun
が当てはまる時もありますよね。