国民投票でイギリスはEU離脱が決まったので、僕は自分の国はダメになったなとよく思うようになりました。今日の米大統領選の結果もアメリカにあまりいい影響を与えなさそうです。イギリスとアメリカの現状を表すには、go to the dogsというフレーズがぴったりだと思います。何故ならば、以前は成功していた施設や国がダメになった時、go to the dogsを使うからです。
5年後、イギリスについて話す時に、以下の例を言えるかもしれません。
After the Brexit vote, the UK went to the dogs.
EU離脱の国民投票の後、イギリスは落ちぶれた。
go to the dogsを日本語にすると、「落ちぶれる」や「ダメになる」が良いでしょう。別な英語にすると、「become much less successful than before」といえます。上の例を使うと、以下のようになります。
After the Brexit vote, the UK went to pot.
離脱の国民投票の後、イギリスは落ちぶれた。
go to potというフレーズも同じように使われます。
After the Brexit vote, the UK was much less successful than before.
go to the dogsは文字通りに、「犬に行く」ですが、なぜこのフレーズは「ダメになる」や「おちぶれる」という意味でしょうか。昔、捨てたいゴミやいらない食べ物は犬にあげたので、ダメになった食べ物などはgo to the dogsというようになったという説があります。
When I went to this school, it was a great place. Now it’s really gone to the dogs.
私がこの学校に通っていた頃は、素晴らしいところだった。今は本当にダメになった。
The bus service has really gone to the dogs lately. It’s not like it was before!
最近このバスのサービスはダメになった。前みたいな感じじゃない!
人のキャリアがダメになる時にもgo to the dogsが使えます。
His career as a scientist went to the dogs after he took up drinking.
彼はお酒をたくさん飲むようになってから、キャリアはダメになった。
この記事を読むと、みなさんは僕が米大統領選とBrexitの投票とでがっかりしたことが分かると思います。日本もgo to the dogsにならないといいですね。
こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!