「lazy」の意味と使い方、人間に対して使う場合、物事に対して使う場合の違い

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

「lazy」とはどういう意味でしょうか。「lazy」の本来の意味は「怠惰な」や「怠ける」ということです。「a lazy person」は仕事嫌いな人で、1日中ごろごろしたい人です。「lazy」には日本語の「怠ける」と同様にマイナスなニュアンスがあります。

My son is so lazy. He just stays in his room all day listening to music.
あたしの息子は本当に怠け者だよ。一日中部屋に引きこもって、音楽を聴いているばかりなの。

Why don’t you stop being so lazy?
怠惰な生活をやめなさい!

しかし、「lazy」は怠け者という意味で用いられるだけではなく、物事に対しても使われます。たとえば、「a lazy river」はどういう意味になるでしょうか。「a lazy river」は「怠惰な川」という意味ではなく、「ゆったり流れていく川」という意味になります。つまり、ゆったり流れている川は人間にとって怠けている川に見えるので、川に人間の性質を与えているのです。
時間に対して「lazy」を使うと、怠け心を誘うという意味になります。たとえば、「a lazy day」は「何もしたくない日」や「だるい日」という意味で使われています。つまり、ぶらぶら過ごす一日です。しかし、この言い方は、「lazy person」に比べると、わりとポジティブなニュアンスになります。

Ah, another lazy day!
また暇な1日だね!

I spent a lazy afternoon reading a novel in the garden.
庭で小説を読んで、ゆったりした1日を過ごした。

最後に、「lazy eye」という斜視を意味する表現があります。この言い方は少し失礼ですが、英語では他に分かりやすい言い方がありません。医者は「amblyopia」と言います。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。