魔法と呪文に関する様々な英語

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!


もうすぐハロウィンなので、今回は魔法に関する英語を紹介します。ハリー・ポッターを英語で観た方は多いと思うので、Hogwartsではwizardry とwitchcraftを教わっているということを聞いたことがある方もいるでしょう。英語での魔法についての単語の意味合いは、本や映画によって少々異なります。例えば、ハリー・ポッターでは、wizardryは男が使う魔法、そしてwitchcraftは女が使う魔法です。しかし他の本では、witchcraftは魔女が使う魔法のことを指します。

magic   この単語は広い意味で使われて、魔法も手品も含まれます。

magician  magicをする人はmagicianと言います。日本でのマジシャンは手品師ですが、英語では魔法使いも含まれています。
wizardry  wizadryはmagicに似ていますが、魔法のみを表すので手品という意味では使われません。
wizard  魔法使という意味で、wizadryを使う人はwizardと言います。

以下の魔法は悪い魔法、いわゆる闇の魔法になります。このような魔法はヴォルデモートが使いそうですね。例えば、

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necromancy  

降霊術

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necromancer  

降霊術を使う魔法使い

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sorcery 

黒魔術

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sorcerer 

黒魔術を使う男の魔法使い

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sorceress  

黒魔術を使う女の魔法使い

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the black arts  

闇の魔法

witchcraft ハリーポッターでのwitchcraftは普通の魔法を指しますが、通常のwitchcraftは悪い魔術で、ほうきに乗った魔女が使う魔術というイメージです。

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witch 

魔女

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warlock

魔女の男バージョン

魔法に関する他の英語

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alchemy

錬金術

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alchemist

錬金術師

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voodoo 

ブードゥー教

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paranormal activities 

これは魔法だけではなく、幽霊やUFOなどの超常現象も含まれます。

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conjuring

手品のネタ

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conjure  

手品師 

次は魔法使いがよく使うツールについての英語を見てみましょう。

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a magic wand 

魔法の杖

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a cape

マント

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a magician’s hat

魔法使いの帽子

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cauldron  

大釜

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broomstick

ほうきの柄

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witch’s brew  

魔女の秘薬

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magic potion

魔法薬

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aphrodisiac

媚薬

以下は呪文の種類についての英語です。
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spell  

呪文

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incantation  

儀式で唱える呪文

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ritual, ceremony   

儀式

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charm

弱い呪文

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enchantment      

人を言いなりにする魔法の呪文

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conjuring, trick

手品 これは魔法ではなく手品です。

次は魔法に関するフレーズを紹介します。
cast a spell 魔法をかける

Hermione cast a spell and suddenly Ron turned into a mouse.
ハーマイオニーが魔法をかけたら、ロンは突然ネズミに変身した。

put somebody under a spell  呪縛する

I was put under a spell by a wicked witch.
私は悪い魔女に呪縛された。

put a curse on somebody 誰かに呪いをかける

The wizard put a curse on me, and I turned into a toad.
俺は魔法使いに呪いをかけられて、ヒキガエルに変身してしまった。

perform a magic trick  手品を披露する

The conjurer performed a magic trick for the children.
手品師は子供のために手品を披露した。

魔法をかける時には呪文を唱えますが、今から紹介する三つが有名でしょう。僕は子供の頃これらを唱えてみましたが、なかなかうまくいきませんでした。
abracadabra:日本でもおなじみのこの呪文はよく聞きます。特にイギリスやアメリカのマジシャンは、子供達のパーティーで必ずと言っていい程この呪文を唱えます。
hokus pocus:この呪文は魔法使いが何かを変身させる時に使います。
open sesame:この呪文はドアなどを開けたい時に使います。アラビアの精霊はこの呪文をよく使うようです。皆さんも子供の頃、一度は「開けゴマ」と言ったことがあるのではないでしょうか。
そしてshazam – shazamという英語は、呪文というよりは魔法がかけられた時に出る音です。例えば魔法の杖から出る音なんかですね。
以下の呪文はシェークスピアのマクベスという舞台に出てくる、儀式で唱える呪文を意味するincantationです。

Double, double, toil and trouble
Fire burn and cauldron bubble
ダブル、ダブル、二重のトラブル
火が燃え大釜がフツフツいう

1 個のコメント

  • 初めまして、
    拝見させて頂き、とても為になっております。ありがとうございます。
    sorceressは、黒魔女との事ですが、
    白魔女は、なんて言うのでしょうか?
    よろしくお願いします。m(_ _)m

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。