ネイティブの英語の話し方 ー 特に伝えたい部分の単語を強調して話してみよう

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!



ネイティブは、英語を話すときにどこの部分を相手に強調したいかによって、その単語の発音を強めることがあるのをご存知ですか?
今回は強調したい英単語を太字にするので、それに伴いどのようにニュアンスが変わるのかを日本語の説明と共に見てみましょう。まず基本の英文は以下の通りです。

I said that he might want to get some new clothes.
私は彼にいくつかの新しい服を買ったらどうかと言った。

you might want to は「〜したらいかがですか」のような意味になります。

I said that he might want to get some new clothes.

I を強調することで、「他の人ではなく私が」という意味合いが強くなります。
そして、もし相手が聞こえなくて聞き返して来た場合、強調すべき単語は、

I said that he might want to get some new clothes.

said です。

I said that he might want to get some new clothes.

he を強調することによって、「他の人ではなく彼に」ということを強調します。

I said that he might want to get some new clothes.

might を強調すると、「新しい服を買った方が良いかもしれないけど、買わなくてもいいんじゃない」のような少々曖昧なニュアンスを伝えることになります。

I said that he might want to get some new clothes.

want を強調すると、「もし欲しいなら買ったらどうか」という、彼の意思を尊重して提案したということが強調されます。

I said that he might want to get some new clothes.

some は、「沢山の服ではなくいくつかの新しい服で十分だよ」という意味が強くなります。

I said that he might want to get some new clothes.

彼は長い間服を買っていないのか前に買った服が古着屋のものだったのかは分かりませんが、「新しい服」を買うことを提案したというのは new を強調することで表せます。

I said that he might want to get some new clothes.

最後は clothes ですね。もう皆さんもお分かりかと思いますが、「他の物ではなく服を買った方が良い」ということを強調します。
音声ファイルを聞いていただいたら分かると思いますが、単語を強調したい場合は多分皆さんが思っているよりも強く言います。もしかすると、日本語ではあまりそのようなことをしないかもしれませんね。
皆さんも、英語を話す機会があったら是非試してみて下さい。

5 件のコメント

  • いつもためになる英語ありがとうございます。
    語学学校で、日本人の喋る英語はロボットみたいだとよく言われました。
    単語を強調する話し方、わかっていても難しいです><
    ちなみに日本人の書く英語はマシンガンみたいとも言われました笑
    一つ一つの文章が短く
    改行を
    たくさんするからだそうです。
    改行をたくさんした方が読みやすいと思うのも日本人特有の考え方なんでしょうかねぇ・・・^^;

    • Hi Natsumi,
      That’s a very interesting point. I think that most people right in short, simple sentences when they begin to learn a language. I know I did when I first began to study Japanese.

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    記事を書いたLukeについて

    英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。