red tapeの意味とは — 18世紀以来使われ続けてきたフレーズ

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

文字通りにred tapeは赤いテープという意味ですが、通常程度の過ぎる官僚主義または不必要で規則への執着を指すときに使います。例として、red tapeを使った文章を2つ挙げておきます。

I tried to set up a business in France, but there was so much red tape I gave up.
フランスでビジネスを立ち上げようとしたんだけど、官僚主義がひどくて諦めたんだ。

If we pass that law, it will just create more red tape.
その法を通過させたら、官僚主義がもっとひどくなるぞ。

通常、red tapeは軽蔑的な意味合いをこめて使われています。特に、企業が政府と仕事するときによく使われているフレーズです。また、英語圏の政治家は官僚主義を衰退させてビジネス環境を改善させることについて論じているときにも、red tapeを使います。red tapeの起源は18世紀です。その頃、多くの公的文書を赤いテープで縛っていました。

If we want business to succeed in our country, we need to cut more red tape.
この国でビジネスがもっと繁栄するようにしたいのなら、官僚主義を衰退させる必要があるね。

官僚主義を衰退させる、または不必要な規則を無くすといった場合には、「切る」を意味するcutという動詞を使うことが多いです。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。