イギリス英語とアメリカ英語の違い – 物の数え方

イギリス英語 複数形
Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

メガネは一つの物なのに、英語では複数形として扱われていることが不思議だと思ったことはありませんか?日本ではメガネは一つのものとして捉えられますが、英語圏の国ではレンズが二つあるので、それを複数形とみなし、glassesが使われます。

通常、イギリスとアメリカでは、単語の数え方は同じように扱われていますが、たまに違う扱いがあります。例えば、イギリス人にとって、チャックは複数形として捉えられていますが、アメリカでは、チャックは単数扱いです。イギリスではチャックは外したときに二つになるもので、複数形として捉えられています。一方で、アメリカではチャックは外しても単数として数えられます。イギリス人はチャックを常に外しているわけではないです。
イギリス英語

Your flies are undone!
あなたのズボンのチャックが開いてるよ。

アメリカ英語

Your fly is undone.
あなたのズボンのチャックが開いてるよ。

イギリスでは、秤は複数形ですが、アメリカでは秤は単数系です。昔の秤は天秤の形だったので、イギリス人はそのまま複数形のscalesを使っています。アメリカ人は単数系のscaleと使っています。
イギリス英語

I just weighed myself on the scales.
私は体重を量ったばかり。

アメリカ英語

I just used the scale.
私は体重を量ったばかり。

逆に、アメリカでは、スクランブルエッグは複数形のscrambled eggsになり、イギリスでは単数のscrambled eggになります。アメリカ人の考え方はスクランブルエッグにたくさんの卵が入っているというイメージです。一方で、イギリス人にとっては、スクランブルエッグは一つのものになるのです。

イギリス英語

Can you make some scrambled egg?
スクランブルエッグを作ってもらえる?

アメリカ英語

Can you make some scrambled eggs?
スクランブルエッグを作ってもらえる?

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。