TPO、PA、ICの意味 ー 和製英語の罠

Luke

こんにちは、イギリス生まれ・東京在住、英語教師で作家のLukeです。今週、僕が書いたオノマトペ(擬態語・語音後)についての本 が出版されました。是非チェックしてみて下さい!

もしネイティブに「Depending on the TPO, choose your clothes carefully.」と言ったら、ネイティブは理解に苦しむと思います。なぜなら、日本でよく使われている TPO は、和製英語だからです。
time:時間
place:場所
occasion:場合
この3つの英単語から成り立つTPOは「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」という意味で使われていますね。この和製英語は僕も重宝しています。
そして、日本の高速道路で目にする PA と IC もネイティブには通じません。日本ではよく parking area を省略したものを PA と表しますが、英語圏で PA は「放送設備」という意味になります。日本でも、「俺はライブハウスでPAやってるよ」のように、ライブや音楽が好きな方はこの使い方を知っているのではないでしょうか。ちなみに、英語で PA を使う場合は system を付けます。

There was an announcement on the PA system.
放送設備で発表がありました。

そして interchange を省略した IC と、service areaを省略した SA も英語圏では使われていません。

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記事を書いたLukeについて

英語の教師と作家。父はイギリス人、母はアメリカ人。イギリス生まれ、13歳でアメリカへ。卒業後はワシントンDCで記者。現在東京に在住。著書に『この英語、どう違う?』(KADOKAWA)、『とりあえずは英語でなんと言う?』 (大和書房)、など。NHK基礎英語1と婦人公論の連載。